2月期販売額10・5%減/コミックス、ムックの返品が大幅増/出版科研調べ
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- 日時: 2018/05/02 18:52:40
- 情報元: 日書連
- 出版科学研究所調べの2月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比10・5%減となった。
部門別では、書籍が同6・6%減、雑誌が同16・3%減と雑誌のマイナスが全体に響いた。書籍の減少は、前年同月に村上春樹の新刊『騎士団長殺し第1部・第2部』(新潮社)が初版計100万部で発行された分母が大きかったため。雑誌の内訳は月刊誌が同17・1%減、週刊誌が同12・4%減。月刊誌のマイナス幅が大きかったのは、不定期誌(コミックス、ムック)の大幅な返品増が影響した。特にコミックスの返品が目立った。 返品率は書籍が同1・2ポイント増の32・2%、雑誌が同3・3ポイント増の44・2%と悪化した。 書店店頭の売上は、書籍が同約5%減。文芸書は村上春樹の新刊発売があった前年同月と比べて約27%減少した。一般・教養書ジャンルは『漫画君たちはどう生きるか』(マガジンハウス)の勢いが止まらず、約12%増。女優・石田ゆり子のフォトエッセイ『Lily』(文藝春秋)も好調だった。雑誌は、定期誌が約9%減、ムックが約9%減、コミックスが約10%減と復調の兆しが見えない。
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