トーハン、減収減益の決算/単体売上高7%減、純利益40%減/輸送運賃値上げ分約6億円など重く
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- 日時: 2018/06/18 21:11:48
- 情報元: 日書連
- トーハンが6月5日発表した第71期(平成29年4月1日〜同30年3月31日)単体決算は、当期純利益が前年比40・3%減の18億1800万円だった。書籍は前年割れながらも比較的健闘し、MM商品は前年を上回ったが、雑誌とコミックの大幅な落ち込みを補うことはできなかった。
売上高は同7・4%減の4274億6400万円。内訳は、書籍が同3・9%減の1740億5800万円、雑誌が同11・9%減の1437億1400万円、コミックが同15・6%減の439億7600万円、MM商品が同0・5%増の657億1400万円。雑誌とコミックは2ケタ減とマイナス幅が大きい。 返品率は同1・1ポイント増の40・9%。内訳は、書籍が同0・2ポイント減の41・2%、雑誌が同2・5ポイント増の49・5%、コミックが同3・1ポイント増の33・2%、MM商品が同1・2ポイント増の14・8%だった。 売上総利益は同7・8%減の462億7700万円。販売費及び一般管理費は同5・4%減の412億4400万円で、売上総利益の伸長率を2・4ポイント上回った。決算における貸倒引当金の処理で戻入があったが、一方で輸送運賃値上げ分約6億円や最低賃金上昇による業務委託料の増加が影響し、営業利益は同23・2%減の50億3200万円、経常利益は同28・7%減の30億1000万円となった。特別利益に遊休資産売却による固定資産売却益及び投資有価証券売却益で3億2100万円、特別損失に投資有価証券評価損や固定資産除去損等で5億7400万円を計上し、税引前当期純利益は同37・9%減の27億5700万円、当期純利益は同40・3%減の18億1800万円となり、減収減益の決算となった。 連結子会社16社を含む連結決算は、売上高が同6・8%減の4437億5100万円、営業利益は同29・4%減の44億5200万円、経常利益は同42・9%減の24億1300万円、税金等調整前当期純利益は同55・3%減の19億1900万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同73・3%減の7億5800万円で、単体と同様に減収減益の決算となった。
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