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トーハン新社長に近藤敏貴氏/「街の書店やっていける体制つくることが私の使命」
日時: 2018/06/18 21:12:24
情報元: 日書連

トーハンは6月5日、近藤敏貴副社長を社長とする人事を発表した。5月31日開催の決算取締役会で内定し、6月28日開催予定の第71回定時株主総会を経て就任する。近藤氏は平成22年〜24年に社長を務めており、6年ぶりの復帰となる。藤井武彦社長は退任して顧問に就く。
川上浩明専務は代表権を持つ副社長、田仲幹弘専務は副社長、小野晴輝常務と松本俊之常務は専務、高見真一取締役と大西良文取締役は常務に昇任する。青木亮二情報システム部長、山下康治書籍部長兼外販営業部長、小寺勉経理部長は執行役員に新任する。中村勉上席執行役員は退任する。
本社で開いた記者会見の席上、藤井社長は「社長に就任してから6年間、意識改革を含めた企業の再構築に取り組み、引き継げる体制が整ったと判断し、近藤副社長に後事を託すことを決めた」と述べ、近藤氏について「6年間、私と苦楽を共にし、辛い思いもしながら新しい仕事に取り組んできた。『社長復帰』と報道されているが、私の意識では『ニュー近藤』。6年前の彼と今の彼は大きく違う。経験を積み、トーハンの社長に相応しい存在になった」と評価した。
そして、常勤役員15名の平均年齢が54・8歳となる新体制について「清新にして気鋭の布陣」と表現。「困難な局面だが、若い活力で業界の構造変化に対応し、新しい道を切り開いてもらいたい」と期待を寄せ、「今後、経営には一切口を出さない」と話した。
近藤氏は「今回の役員人事は挙国一致で難局を乗り越えていくための体制と理解していただきたい。これまで営業畑に長くいた。物流部門の改革を成し遂げ、街の書店、地方の書店がやっていける体制を作ることが私の使命だと思っている」と決意を語った。

〈近藤敏貴氏プロフィール〉
昭和36年5月12日生まれ、57歳。東京都出身。同61年明治大学文学部卒業、東京出版販売(現・トーハン)入社。平成18年取締役近畿営業部長、同19年常務取締役近畿営業部長、同20年常務取締役営業本部副本部長、同21年専務取締役営業企画部長、仕入・渉外・広報部門担当、同22年代表取締役社長、同24年代表取締役副社長営業統括本部長
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