9月期販売額5・4%減/店頭ではコミックスが10%増と好調/出版科研調べ
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- 日時: 2018/11/19 14:03:09
- 情報元: 日書連
- 出版科学研究所調べの9月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比5・4%減だった。
部門別では、書籍が同5・3%減、雑誌が同5・6%減。雑誌の内訳は、月刊誌が同4・5%減、週刊誌が同10・4%減。月刊誌はコミックスの返品が大きく減少したことで減少幅は比較的小さかった。 返品率は、書籍が同3・2ポイント減の32・3%。書籍は送返品の効率化を出版社、取次ともに進めており、改善傾向にある。雑誌は同2・6ポイント減の39・8%。内訳は月刊誌が同3・4ポイント減の39・4%、週刊誌が同1・4ポイント増の41・9%。 書店店頭の売上げは、書籍が約3%減。その中で、ビジネス書は約7%増と好調。『頭に来てもアホとは戦うな!』(朝日新聞出版)がテレビの紹介で60万部を突破した。児童書は「おしりたんてい」シリーズ(ポプラ社)などのヒットで約3%増となった。 雑誌は、定期誌が約4%減、ムックが約12%減、コミックスが約10%増。コミックスは『ONEPIECE』90巻や『SLAMDUNK新装再編版』15〜20巻(いずれも集英社)が牽引し、2ヵ月連続のプラスとなったが、「ジャンプコミック」など主要コミックレーベルの値上げの影響も大きいと思われる。
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