活字議連が公共図書館PTを発足/地域書店と図書館の連携など検討
|
- 日時: 2019/03/02 18:40:41
- 情報元: 日書連
- 活字文化議員連盟(会長=細田博之衆議院議員)は公共図書館の直面する課題について検討する「公共図書館プロジェクト(PT)」の初会合を2月6日に東京・千代田区の衆議院第一議員会館で開催した。
活字議連は2015年に「全国書誌情報の利活用に関する勉強会」を発足、その下に実務者会議を設置し、16年4月に答申「これからの全国書誌情報のあり方について」をまとめ、(1)迅速な情報提供に向けた「選書用新刊情報」の作成(3)選書用新刊情報提供に向けた基盤整備(3)普及・啓発活動の推進(4)地域書店と図書館の連携強化――の4項目を提言した。これを受け、国立国会図書館と日本出版インフラセンター(JPO)が連携し、発売前の近刊情報の提供が18年7月に開始された。今回、残る公共図書館改革の課題解決に向けて、実務者会議を「公共図書館PT」と名称変更し、政策立案のため調査・研究を行うことにしたもの。 公共図書館PTでは、公共図書館と地域書店の連携について、図書納入における指定管理業者と納入業者の区分や、地域書店の優先、競争入札の範囲等の見直しなどを検討。そのほか、国立国会図書館と公共図書館の連携、公共図書館の資料費、地域創生を担える公共図書館づくりについて検討していく。 今後は、3月に国立国会図書館、公共図書館、システムベンダー、書誌データ作成企業、装備関連団体、地域書店、出版団体、JPOなどへヒアリングを実施。4月に報告案をまとめ、5月にPTで審議・了承し、6月までに議連への提出を目指す。
〔PT構成メンバー〕 ▽顧問=細田博之(衆議院議員・活字文化議員連盟会長)▽委員長=笠浩史(衆議院議員・活字文化議員連盟事務局長)▽座長=肥田美代子(文字・活字文化推進機構理事長)▽事務局長=太田剛(図書館と地域をむすぶ協議会チーフディレクター)▽事務局次長=永井祥一(全国書誌情報の利活用に関する実務者会議前事務局長)▽委員=植村八潮(専修大学文学部教授)宇野和博(筑波大学附属視覚特別支援学校教諭)設楽敬一(全国学校図書館協議会理事長)島瑞雄(日本書店商業組合連合会顧問〔図書館サポート部会担当〕)成瀬雅人(日本書籍出版協会副理事長〔図書館委員会担当〕)福富洋一郎(図書館友の会全国連絡会代表)森茜(日本図書館協会理事長)渡辺鋭氣(文字・活字文化推進機構専務理事)▽オブザーバー=堀純子(国立国会図書館収集書誌部副部長)柳本重民(日本出版インフラセンター運営委員長)
|
|