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幻戯書房、出荷正味を原則60%に引き下げ/「書店卸正味にも反映すること願う」
日時: 2019/05/02 17:13:06
情報元: 日書連

幻戯書房(田尻勉社長)は4月2日、「出版流通健全化に向けて、出荷正味見直しについて」と題したプレスリリースを出し、出荷正味を原則60%に引き下げると発表した。
業界をあげて、先人が築いてきた出版流通の仕組みが疲弊していることに対して、「表立って改善策の提案が上がっていない」と問題提起。「本を読者に届けてもらうためにも取次と書店が機能しなければならない」と指摘し、そのために出荷正味見直しを決めたという。
また、「取次と書店の取引に口を挟む立場ではない」と前置きした上で、「当社の正味引き下げが書店への卸正味にも反映されることを願う」とし、さらに同社と直取引を希望する書店からの声掛けにも応じる意向を示している。
重視したのは、出版流通に携わる各者が利益を確保すること。「苦渋の決断ではあるが、書店、取次、出版社が共存共栄していくことに寄与したく今回の決断に至った」と説明し、「このような申し入れは当社の販売額からすると微力ではあるが、当社としても死活問題である出版流通の疲弊に一石を投じたい」と決意を表明している。
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