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4月期販売額は8・8%増/書籍12・1%増、雑誌5・1%増/出版科研調べ
日時: 2019/07/06 17:32:11
情報元: 日書連

出版科学研究所調べの4月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比8・8%増と大きく増加した。内訳は、書籍が同12・1%増、雑誌が同5・1%増。総販売金額と書籍販売金額が前年同月を上回ったのは2018年12月期以来。雑誌販売金額は13年4月期以来、6年ぶり。
新元号への改元に伴い、4月末から5月の大型連休が史上初の10連休となった影響が大きかった。特に書籍は有力新刊など連休前の駆け込み発売で送品ボリュームが膨らみ、出回り金額は同5・9%増となった。雑誌の推定発行金額も同1・4%減と減少幅が小さかった。特に週刊誌は同1・0%増と持ち上がったが、これは『週刊少年ジャンプ』(集英社)や『週刊少年マガジン』(講談社)などコミック誌の刊行が1号多かったことが影響した。一方、5月の連休明けまで返品を抑制した書店も多かったことから返品が大幅に減少した。
返品率は、書籍が同3・8ポイント減の31・4%、雑誌は同3・6ポイント減の43・0%。内訳は月刊誌が同4・2ポイント減の43・1%、週刊誌が同0・2ポイント減の42・7%。月刊誌は先月に続きコミックス、ムックの返品が大きく改善した。
書店店頭の売上げは、書籍が約2%減。前年を上回ったジャンルを見ると、児童書は「おしりたんてい」シリーズ(ポプラ社)の新刊が絶好調で約3%増。新書は樹木希林『一切なりゆき』(文春新書)が引き続き好調で約3%増。
雑誌は定期誌が約1%減、ムックが約1%増、コミックスが約8%増。ムックは「おとなの週刊現代」(講談社)などシニア向け企画が好調。コミックスは、4月公開の映画がヒット中の『キングダム』(集英社)や『名探偵コナン』(小学館)の新刊が好調で増加した。
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