6月期販売額は12・3%減/2ヵ月連続で2ケタ大幅減/出版科研調べ
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- 日時: 2019/08/24 11:43:25
- 情報元: 日書連
- 出版科学研究所調べの6月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比12・3%減と2ヵ月連続で2桁マイナスとなった。内訳は書籍が同15・5%減、雑誌が同8・9%減。雑誌の内訳は月刊誌が同8・0%減、週刊誌が同12・9%減。
書籍は出回り金額が同12・5%の大幅減。これは前年同月『新・人間革命(30)(上)』(聖教新聞社)が初版76万部で刊行されたため。雑誌は週刊誌のマイナスが大きい。総合週刊誌やビジネス誌などで刊行が1号少ない雑誌が多かったことに加え、青年コミック誌の部数減が著しかった。 返品率は、書籍が同2・0ポイント増の43・4%。雑誌が同0・2ポイント増の44・7%。内訳は月刊誌が同0・3ポイント減の44・8%、週刊誌が同2・5ポイント増の44・4%。書籍、雑誌ともに悪化した。 書店店頭の売上げは、書籍が約3%減。ビジネス書は『メモの魔力』(幻冬舎)や『FACTFULNESS』(日経BP発行/日経BPマーケティング発売)、『Thinkclearly』(サンマーク出版)などヒット作が多く約7%増。児童書は「おしりたんてい」シリーズ(ポプラ社)が好調を持続して約3%増となった。 雑誌は、定期誌が約3%減、ムックが約6%減、コミックスが約1%増。コミックスは『約束のネバーランド』(集英社)や『五等分の花嫁』(講談社)などが売上げを伸ばした。
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