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JRAC・第1回「親子で読んでほしい絵本大賞」/小学館『字のないはがき』が受賞
日時: 2020/05/30 08:30:45
情報元: 日書連

出版文化産業振興財団(JPIC)が開設する「JPIC読書アドバイザー養成講座」の修了生有志による自主運営組織「JPIC読書アドバイザークラブ」(JRAC)は、第1回「親子で読んでほしい絵本大賞」の受賞作を『字のないはがき』(原作=向田邦子、文=角田光代、絵=西加奈子、小学館)に決定。3月16日に東京・千代田区の出版クラブホールで贈賞式を行った。
この賞は、司書や読みきかせボランティアなど、子どもに絵本を手渡す経験が豊富なJRAC会員が、JPIC発行の絵本と読みきかせの情報誌『この本読んで!』で紹介した過去1年間の新刊絵本400冊の中から、「親子で読んでほしい絵本」を投票で選考し、表彰するもので、「親子でもっと絵本を楽しんでほしい」「いい絵本を親子に届けたい」との思いをこめて創設された。
選考は、JRAC会員40名からなる選考委員が、「この本読んで!」2019年春号から冬号で紹介された新刊絵本400冊(18年9月~19年8月に刊行されたもの)の中から入賞作品12冊を選出。その12冊をJRAC会員が読んで、「親子で読んでほしい絵本」1位から3位を選んで投票。1年をかけて選考した投票結果を集計して大賞作品を決定した。今回、最終選考の投票に参加した会員は123名。
贈賞式には、大賞受賞作の作者の1人である作家・角田光代氏が出席。JRAC代表幹事の洞本昌哉氏(ふたば書房)から賞を贈呈、JRAC会員による作品朗読が行われた。角田氏は、「もし、これが向田邦子さんのエッセイに収まったままだったら、多分お子さんは読む機会がなかったんじゃないかなと思うので、本当にふさわしい賞をいただいたと思う。この本を書き終えたとき私は丁度51歳で、向田さんが亡くなられた年齢だったことにも意味があると思った。向田さんの仕事を残せたことをうれしく思う」と述べた。
入賞12作品の2位は『なまえのないねこ』(文=竹下文子、絵=町田尚子、小峰書店)、3位は『このほんよんでくれ!』(文=ベネディクト・カルボネリ、絵=ミカエル・ドゥリュリュー、訳=ほむらひろし、クレヨンハウス)だった。
メンテ

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