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3月期販売額は5・6%減/新型コロナウイルスが販売に影響/出版科研調べ
日時: 2020/05/30 08:33:27
情報元: 日書連

出版科研調べの3月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比5・6%減となった。
内訳は、書籍が同4・1%減、雑誌は同8・1%減。雑誌の内訳は月刊誌が同8・5%減、週刊誌が同6・4%減だった。雑誌は、新型コロナウイルス感染拡大により中国生産の付録の出荷が遅延し、発売日が延期になるタイトルが相次ぎ、その影響で月刊誌の減少が大きくなった。
返品率は書籍が同1・2ポイント改善し25・5%。雑誌は前年と同率の40・7%で、内訳は月刊誌が同0・1ポイント改善し40・6%、週刊誌が同0・6ポイント悪化の41・4%。月刊誌は定期誌の返品は増加したが、販売好調のコミックスの返品が大幅に減ったため全体では改善した。
書店店頭の売上は、書籍が約2%減。政府が休校や外出自粛を要請した影響で、自宅学習や「巣ごもり」需要が高まり、学参と児童書が著しい伸びを示した。学参は約30%増と激増し、特にくもん出版、学研プラスなどの学年別「総復習ドリル」が非常によく売れた。児童書は約12%増で、『こども六法』(弘文堂)など学習要素の高い読み物が好調だった。文芸書は、約2年ぶりの新刊発売となる『オーバーロード14』(KADOKAWA)や東野圭吾『クスノキの番人』(実業之日本社)など有力新刊が牽引し、前年並みの水準を保った。
雑誌の売上は、定期誌が約9%減、ムックが約16%減、コミックスが約19%増。定期誌では『コロコロコミック』(小学館)など書籍と同様に子ども向け雑誌が好調だった。コミックスは『キングダム』の新刊発売に加え、『鬼滅の刃』(いずれも集英社)が爆発的に売れ続けており、4ヵ月連続で2桁増となった。
メンテ

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