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5月期販売額は1・9%増/『鬼滅の刃』新刊発売、コミックスは大幅増/出版科研調べ
日時: 2020/07/24 17:16:18
情報元: 日書連

出版科学研究所調べの5月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比1・9%増となった。
内訳は、書籍が同9・1%増、雑誌は同5・7%減。雑誌の内訳は月刊誌が同1・5%減、週刊誌が同22・0%減。書籍は前月、同21・0%減と大幅減だったが、当月は返品が激減し、一転してプラスとなった。返品減の要因は、販売状況が大きく改善したわけではなく、5月25日に緊急事態宣言が解除されるまで休業店が多かったことや学校休校の影響もあって5月期にテキストなど学校採用品の返品が行われていないことが挙げられる。雑誌は発売延期・中止が多かったことで定期誌の発行が約2割落ち込んだが、コミックスが大幅に増加したため、減少幅は抑えられた。5月13日に『鬼滅の刃』(集英社)第20巻が初版280万部(特装版含む)で刊行となり、爆発的に売れたことで底上げとなった。
書店店頭の売上げは、書籍が約2%減少したものの2月期以降、学参、児童書の好調が継続。学参は約10%増で、引き続き小学生向けドリルが売れている。ゲーム攻略本は大人気ゲーム「あつまれどうぶつの森」の攻略本が売れて、約100%増と倍増した。
雑誌の売上げは、定期誌が約8%減、ムックが約15%減、コミックスが約50%増。コミックスは『鬼滅の刃』の最新刊とともに既刊全巻やファンブックも爆発的に売れて、5割増となった。最終話を掲載した5月18日発売の「週刊少年ジャンプ」(集英社)も完売するなど、社会現象と言える売れ行きとなっている。
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