年末年始の店頭売上/トーハンは5・3%減、日販は2・2%減/外出自粛で来店客が減少
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- 日時: 2021/02/19 20:49:37
- 情報元: 日書連
- 年末年始(20年12月29日~21年1月3日)の書店店頭売上動向をトーハン、日本出版販売(日販)が発表した。これによると、トーハン調べが前年比5・3%減、日販調べが同2・2%減で、ともに前年実績を下回った。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、外出自粛に伴う来店客の減少が店頭売上に影響したが、コミックは両社とも2桁のプラスと好調を維持している。
トーハンの発表(1470店)によると、年末の売上は書籍7・4%減、雑誌10・2%減、コミック22・3%増、MM(マルチメディア)4・4%減、総合3・2%減。年始は書籍11・5%減、雑誌19・2%減、コミック12・7%増、MM6・5%減、総合8・3%減。期間計は書籍9・2%減、雑誌13・5%減、コミック18・0%増、MM5・3%減、総合5・3%減だった。 書籍は、11月に全米図書賞を受賞した『JR上野駅公園口』(河出書房新社)、東野圭吾の新刊『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』(光文社)、『鬼滅の刃』シリーズの小説版(集英社)など話題作が上位にあがった。コミックは、『鬼滅の刃』シリーズが完結後も後半の巻を中心に売れ続けているほか、『SPY×FAMILY6』『キングダム60』(いずれも集英社)などの新刊が売上を牽引した。 日販の発表(1667店)では、年末の売上は書籍6・7%減、雑誌9・9%減、コミック24・4%増、開発品3・0%減、合計は前年比変わらず。年始は書籍9・7%減、雑誌18・4%減、コミック13・6%増、開発品3・4%減、合計5・1%減。期間計は書籍8・0%減、雑誌13・1%減、コミック19・5%増、開発品3・2%減、合計2・2%減となった。 書籍は、ジャンル別では文芸、ビジネスの2ジャンルが前年超え。文芸では12月25日映画公開の『えんとつ町のプペル』(幻冬舎)や『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』が売上を牽引。ビジネスは、『人は話し方が9割』(すばる舎)が好調を維持した。コミックは、『SPY×FAMILY6』が『鬼滅の刃』シリーズを抑えて期間中最も売れた作品に。『鬼滅の刃』も売上上位10作品のうち8作品を占め、好調な売行きを続けている。
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