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12月期販売額は8・3%増/『鬼滅の刃』最終巻爆発的売行きで/出版科研調べ
日時: 2021/02/19 21:07:52
情報元: 日書連

出版科学研究所調べの12月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比8・3%増となった。
内訳は書籍、雑誌とも同8・3%増でいずれも大幅なプラスとなった。書籍は前年同月が13・1%減と二桁減に落ち込んでいたことと、当月も返品が大きく改善したことでプラスになった。雑誌の大幅増は『鬼滅の刃』(集英社)効果による。12月4日に最終巻となるコミックス23巻が初版395万部、またスピンオフ作品『鬼滅の刃外伝』(同)が初版100万部で発売された。いずれも発売日に品切れ店が相次ぐ爆発的な売れ行きとなり、重版がかかった。このため月刊誌は同11・2%増となった。一方、週刊誌は同8・7%減と低迷が続く。
返品率は、書籍が同3・0ポイント改善の29・9%。雑誌は同3・1ポイント改善の34・2%だった。内訳は月刊誌が同3・9ポイント改善の34・2%、週刊誌が同2・1ポイント悪化して44・8%。月刊誌の大幅改善はコミックスの販売増による。
書店店頭の売上げは、書籍が約2%減。文芸書は東野圭吾の新刊『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』(光文社)が23万部、加藤シゲアキ『オルタネート』(新潮社)もヒットし、約8%増。新書は出口治明『自分の頭で考える日本の論点』(幻冬舎新書)や『スマホ脳』(新潮社)など久々に新たなヒットが登場し、前年並みに。
雑誌は、定期誌が約2%減、ムックが約12%減、コミックスが約45%増。『鬼滅の刃』全23巻が新刊・既刊ともに一気に売れたことに加え、『キングダム』(集英社)の新刊60巻が初版100万部に達した。
メンテ

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