6月期販売額は0・4%減/書籍、雑誌とも返品が増加/出版科研調べ
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- 日時: 2021/09/28 15:43:28
- 情報元: 日書連
- 出版科学研究所調べの6月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比0・4%減となった。
内訳は書籍が同0・2%増、雑誌が同0・9%減。書籍は推定出回り金額が同2・5%増と送品は多かったが、先月に続き返品が前年を上回り、販売金額は微増にとどまった。雑誌の内訳は月刊誌が同3・1%増、週刊誌が同20・0%減。月刊誌は前年の5~6月にかけて刊行延期や合併号扱いが多く、刊行本数が少なかったため、推定発行金額が同8・0%増と大幅に増加。同時に返品も増えたが、返品増でプラスとなった。週刊誌の激減は、期ズレで刊行本数が少なく、また返品が前年同月比で非常に多かったため。 書店店頭の売上げは、前年同月が巣ごもり需要で伸びていたこともあり低調だった。書籍は約9%減。主要ジャンルはいずれもマイナスとなったが、その中で児童書は約1%減にとどまった。人気絵本シリーズの新刊『もりの100かいだてのいえ』や読み物「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」シリーズ、5月23日に逝去したエリック・カールの既刊絵本など、偕成社の書籍に勢いがあった。 雑誌の売上げは、定期誌が約1%減、ムックが約1%減。コミックスは前年並み。『進撃の巨人』(講談社)の最終巻(34巻)や初版200万部で刊行された『呪術廻戦』(集英社)の16巻、『ONEPIECE』(集英社)の99巻など、ビッグタイトルの新刊が相次いだが、前年の『鬼滅の刃』(集英社)の勢いが凄まじく、プラスとはならなかった。
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