第8回「料理レシピ本大賞」受賞作品発表
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- 日時: 2021/10/30 18:40:12
- 情報元: 日書連
- 書店員有志が中心となって運営する「料理レシピ本大賞実行委員会」(加藤勤実行委員長=ブックスタマ)は、9月7日、朝日新聞東京本社本館2階「読者ホール」で、「第8回料理レシピ本大賞inJapan」のオンライン発表会・授賞式を開催した。料理部門の大賞はモデルでタレントの滝沢カレンさんの『カレンの台所』(サンクチュアリ出版)が受賞した。お菓子部門の大賞はてぬキッチンさんの『もっと!魔法のてぬきおやつ』(ワニブックス)が選ばれた。
今回は各出版社から150作品がエントリーし、全国153名の書店選考委員と料理専門家である特別選考委員が、料理部門・お菓子部門の大賞各1作品を含む計11作品を決定した。 発表会では、第1回から賞のアンバサダーを務めるキャイ~ンの天野ひろゆきさんが、各受賞者に賞状と記念品を贈呈した。 昨年4月に発売された『カレンの台所』は、20万5000部を突破。「冷たい何も知らない鶏肉」「お醤油を全員に気付かれるくらいの量」「無邪気にこんちくしょうと混ぜてください」「二の腕気にして触ってるくらいの力で、鶏肉をさらに最終刺激」など、独特すぎる文章にハマる人が続出し、しかもその言葉通りにやってみると感覚だけで本当に作れてしまうことから話題になった。 発表会にリモートで出席した滝沢さんは、「自分の子どものように作り上げた大切な1冊。まさか大賞をとるとは考えていなかった」と涙ながらに受賞の喜びを語った。また、受賞作について「これはレシピではなくて感覚物語みたいなもの。誰もが0歳から生きている年月の間に絶対味わったことのある、私は味わった感情を詰め込んだ。料理も物語みたいにしたら楽しいんじゃないかと思った」と話した。 お菓子部門大賞を『もっと!魔法のてぬきおやつ』で受賞したてぬキッチンさんは、昨年の『魔法のてぬきおやつ』(ワニブックス)に続いて2年連続の受賞。リモートで出席したてぬキッチンさんは「まさかまたこの賞をいただけるなんて本当に夢のよう。応援していただいているYouTubeの視聴者や編集担当スタッフの皆様、選んでくださった書店員の皆様のおかげ」と感謝の言葉を述べた。 主催者を代表してあいさつした加藤実行委員長は、「料理の本なので、来年は食べるイベントを企画したい。日本にこういう賞があるということを海外に発信したいとも考えている」と来年に向けて意気込みを語った。 なお、9月7日から全国の書店で入賞フェアを開催している。 受賞全11作品は以下の通り。 【料理部門】 ▽大賞=滝沢カレン『カレンの台所』(サンクチュアリ出版) ▽準大賞=りなてぃ『りなてぃの一週間3500円献立』(宝島社) ▽入賞=齋藤菜々子『基本調味料で作る体にいいスープ』主婦と生活社(プロの選んだレシピ賞も受賞)、山本ゆり『syunkonカフェごはん?この料理とこの手間で「うそやん」というほどおいしいおいしいレシピ』(宝島社)、倉橋利江『野菜はスープとみそ汁でとればいい』(新星出版社)、高山なおみ『自炊。何にしようか』(朝日新聞出版) ▽こどもの本賞=柴田書店編『料理はすごい!』(柴田書店) ▽エッセイ賞=山本ゆり『syunkon日記おしゃべりな人見知り』(扶桑社) ▽コミック賞=午後『眠れぬ夜はケーキを焼いて』(KADOKAWA) 【お菓子部門】 ▽大賞=てぬキッチン『もっと!魔法のてぬきおやつ』(ワニブックス) ▽準大賞=鈴木文『世界のおやつおうちで作れるレシピ100』(パイインターナショナル)
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