9月期販売額は6・9%減/コミックスの店頭売上はプラスに/出版科研調べ
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- 日時: 2021/12/31 16:10:07
- 情報元: 日書連
- 出版科研調べの9月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比6・9%減だった。内訳をみると、書籍は同3・8%減、雑誌は同11・1%減でともにマイナス。雑誌の内訳は月刊誌が同12・1%減、週刊誌は同5・6%減。月刊誌は定期誌、ムック、コミックスのいずれも返品増加が要因で2桁の減少となった。週刊誌は総合週刊誌の減少が小さかったことと、大衆週刊誌が堅調だったため、減少幅は小さかった。
返品率は、書籍が同0・1ポイント減の31・6%。5月期から4ヵ月連続で返品増が続いていたが、上昇の動きが落ち着いた。雑誌は同3・7ポイント増の41・2%。内訳は、月刊誌が同4・1ポイント増の40・6%、週刊誌が同1・6ポイント増の44・0%。 書店店頭の売上は、書籍が約6%減。前年は巣ごもり需要が続き、主要ジャンルがおおむね好調だったこともあって今年は全体的に厳しい状況。ビジネス書、文庫本は1割近いマイナスになった。新書は、自民党総裁選のタイミングで高市早苗や河野太郎の著書、新型コロナワクチン関連書等が伸び前年並みとなった。 雑誌の売上は、定期誌が約5%減、ムックが約7%減、コミックスが約3%増。コミックスは『ONEPIECE100』(集英社)や『東京卍リベンジャーズ』(講談社)の新刊24巻と既刊の伸びが非常に大きく、書店店頭でもこれらの大々的なフェア展開が実施されたことで全体を底上げした。
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